海外向け電子コミック配信アプリMangapon始動

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今回は、2022年4月4日(月)から提供が始まった海外向け電子コミック配信アプリ『Mangapon(マンガポン)』について、プロジェクトマネージャーの足立に話を聞きました。

Profile-----

足立 早映

2020年4月入社。Mangaponプロジェクトマネージャー、Coolmicグループサブリーダー。エンタメ業界未経験ながらウェイブにジョイン。Coolmicでコミックの配信やWebサービスについて知見を深め、2022年2月からはMangaponプロジェクトマネージャーとして活躍している。

海外の需要にアプリで応える

 

ー改めて『Mangapon』について教えてください。

『Mangapon』は、英語圏に向けてウェイブのオリジナルコミックを配信するアプリです。70以上の国と地域に提供していまして、iOS、Android双方で利用が可能です。

 

ーなぜ『Mangapon』を始めることになったのですか?

他社様のアプリを通じてウェイブのオリジナルコミックを海外に配信したところ、好評をいただきました。需要があるのであれば挑戦しない手はない。オリジナル作品を自社のアプリでも展開して、楽しんでいただこうというのがスタートです。

ープロジェクトは、いつから始まったんですか?

2021年2月末に検討を開始し、2021年5月にキックオフしました。私は、2022年2月からプロジェクトに参加しまして、主に企画サイドのプロジェクトマネージャーとして携わらせていただいています。

 

ーアプリに携わるのは初めてとお伺いしました。苦労された点などはありますか?

アプリならではのレギュレーションには苦労しましたね。
App Store、Google Playでアプリを配信するには、厳しい表現の規制(レギュレーション)があります。その規制に沿うよう作品を編集して提供しなければいけません。キスの表現や女性の下着が見えてはいけないなど、日本のコミックでは当たり前の表現も細かく規制されているんです。「これもダメか」みたいなのが結構ありましたね

しかも、このレギュレーションについては、AppleやGoogleが提供するマニュアルなどがなくて…。他社様がアプリで提供しているものをみて、手探りで進めました。アプリのリリース時には、より多くの作品を届けたいと思い、ストックも含めて100作品をレギュレーションに合わせて調整しました。本当に骨が折れましたね。

リリースから1か月を振り返って

 

ーリリースから1か月が経ちました。振り返っていかがですか?

細かい手直しをしてユーザー様に気持ちよく使っていただこうという1か月でした。例えば挙動に違和感がある部分だったり、遷移がわかりにくかったり、ストレスなくアプリを使っていただけるようにUIとかUXを調整してきました。

あと強みである「待てば無料」をプッシュできるよう、見せ方の改善にも取り組みました。

『Mangapon』の最大の特徴はウェイブのオリジナル作品が読めることです。この特徴をより活かすために、配信しているすべての作品を一定期間待つことで無料で見られる「待てば無料」機能を実装しています。全作品を「待てば無料」の対象にしているアプリは少ないので、多くのユーザー様に知っていただけるよう工夫しました。

ーユーザー様からの反響はいかがですか?

弊社は、海外向けにコミックを配信するWebサービス『Coolmic(クールミック)』も運営しています。同じく海外向けのサービスではありますが、『Coolmic』とはまた違う地域のユーザー様にもご利用いただいている印象がありますね。ユーザー様が多い地域は、アメリカというのは共通していますが、マレーシアやスイス、ルーマニア、スウェーデンといった地域の方にも多く利用いただいています。まだまだ始めたばかりのアプリなので、今後もこういった傾向が続くかはわからないのですが、そういった地域の皆様に今後も使っていただけるよう努力していきたいと思っています。

 

ー今、取り組まれていることはありますか?

月並みではありますが、SNSでの発信を強化していくべく体制を整えています。

『Mangapon』では一定のクオリティで文章をお届けするために、英語の文章管理を集約しています。今までは文章管理者がSNSの内容を検討していましたが、メンバーもSNS利用者の傾向を分析して、内容を検討できるよう体制を整備しました。文章管理者が確認することでクオリティを確保しながら、メンバーのSNS理解向上と工数削減を両立して、より多くの情報をお届けできるようにしていきたいと考えています。

より良いマンガアプリを目指して

 

ーこれからの目標や施策を教えてください。

まずは、知っていただく、使っていただくためにASOに注力したいと思います。

ASOとはアプリストア内のランキングやキーワード検索結果で、より上位に現れるようアプリを調整することです。ASOが上がると目につく機会も増えますし、手に取っていただける機会も増えることになります。このASOがどうやったら上がるのかについては公開されていないんですが、アプリへの定着率や起動率が影響するようです。

そこで現在「広告を見て無料」機能を取り入れることを検討しています。普段からコミックアプリを利用されている方はなじみ深いと思うのですが、動画広告を数秒見ると無料で作品を読んでいただける機能です。待てば無料+αで読んでいただく機会を作ることによって「このアプリにいけば、何か読めるよね。」というところから定着率UPにつなげたいと思っています。

ー今後、『Mangapon』をどうしていきたいですか?

ユーザー様を飽きさせないマンガアプリにしたいと思っています。マンガはちょっと空いた時間に気軽に利用できる媒体だと思います。途中でも読み直せるし、終わってもまた読み返せる。そういったちょっとした隙間時間に『Mangapon』で日本のマンガを楽しんでもらえるアプリにしたいんですよ。

そのために個人的には”すごい”何かを目指す必要があると思っています。”すごい”はとてもざっくりした言葉ですが、その分多くの可能性を含んでいる。今は何が功を奏するかはわからないですけど、”すごい”と思う何かを追い求めていけば、結果的により良いものを生みだせると思うんです。今後、チーム全体でコンセプトの一つとして検討していきたいですね。

 

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